ルビー・ウーマン《黎明編》〔75〕中々、容子の伴侶の頭の中身、びっくりする程の柔軟性があって、驚きました。大佐が言うまでもなく、容子の夫となるべくして、なったという男かもしれぬ。こういう男こそが、有事に於いては力を発揮したかもしれないし、未曾有の案をかもし出すタイプだと思うが、まずもって拙攻が何かを知っている・・・そこなんだよな?俺もそれは感じました。もしも弟が墓を処分してしまったら、自宅の庭を山本家の墓地にしようよ?っていう提案、これに俺もびっくり半分、納得しました。もうほとんど梅も枯れてしまい、庭自体は壊れている。そこで、手作りの墓を提案した容子も可愛かった・・・。しかしそれは却下されましたね、最低墓石は必要でそれに70マンは掛けたいと・・・。すると、からっけつのスッカンピンではない?ああ、あの人生の達人がからっけつのスッカンピンになる時は、そもそもこのニッポンが危なくなるとき。あの伴侶の目の黒いうちならニッポンのセカイ浮上は難なく出来る。そうですね、清貧こそがニッポンの繁栄の鍵になるなど、誰が証明出来るか?清貧に生きた人間にしか出来ない。操縦カンをコントローラーとイマドキは言うようです。よく勉強しているな?このコントローラーをいかに駆使するかで、ニッポンの精神的浮上は命運を分ける、今の容子とこの伴侶ならば間違いないだろう。ああ、期待は熱い、それよりも脇田大佐、防衛研究所保管の見事な経歴、俺も改めて観ながら、おおおっを発したぞ。ありがとうございます。この経歴の行間から、お前にあった感情を容子は読み取った。あいつならそれくらいはやるでしょう。