サファイア・マン《かけがえのない男編》〔20〕クリスチャン・スレーターという俳優さんにこころを奪われ検索します。こうやってパソコンで出来るのに、なぜ、キャロルはずっとケータイをパケ放題にしていたのか、払ってもらえることで、金銭の痛みに気が付かなかった・・・。そんな大金をそう思うと自分がいかにお嬢様だったかが、わかるし猛省ですよね。恐らくこれは、年金受給になる前にちゃんと夫婦で話し合いをしていなかった、ここがネックにあります。シゲコは年金がほぼ自分のものなんだ!!とまでは主張しませんが、自分管理であることが金銭のムダがないとそう思っているし、キャロルも賛成です。昨日もチョーコーかけ醤油の売り出しに二度も並んでいます。この庶民の気迫を見るときに、キャロルは良かったなあ~ってこころから思うのです。一円、五円、十円のお金をも大事に思う性格。こういうことが、自分にはなかった、そして稼ぎもないのに、美味いものばかりを見繕い、口にしてきた。この深窓の令嬢ももはや、来年は還暦、自分がカンペキな還暦をペキレキと命名しただけに、金銭を得る闘争に入ったとも言えるでしょう。でもまだ、雇ってもらえるかはわからない。こればっかりは会社の上層部が決めること、みんなにいい報告が出来たらいいな♪っていう切なる思いはあります。脇田大佐の歴史が防衛研究所の報告があって鮮明になり、キャロルはその非の打ち所のない経歴を読んでびっくりしたのです。大日本帝国海軍駆逐艦のエースだったんですね。これは後世に伝えないと・・・。こういう本当の純心な船乗りが、その経歴が立派なだけに、いかに当時、無力だったかを伝えなければ・・・。戦争は魔物なんですね。