俺の家庭生活教科書ガイドでは俺の本心を話して、みんなに少しでも家庭の本分を知ってもらえたらなあ?っていう俺の目標、淡いけれど真摯な目標があってしたためる。俺の気持ちを代筆してもらう形だが文盲・・・モンモウなので赦して欲しい。俺は棺が焼かれるという寸前、義父の頬を優しく撫でた・・・。本当に亡くなって初めて湧いてくるものがあった。涙が抑えられなくて、感謝の念で胸は一杯になって。妻は筆ペンとノートと手紙を棺に納めた。義父は物をしたためるのが好きだったからだろう。容子も弟も教育行政の餌食になってしまったが肝心の妻キャロルの鼻息は荒い。何しろ、プライドだけはメガトン級~俺にも相当のプライドがある積りだったが、妻キャロルの前では単なるフニャ魂に過ぎないのだ。