来るべき時がきた!!と俺は何度もそう発した。それは色々な意味合いを含んでいたから、解説しておこう。まず甘い甘い育て方で、キャロルと弟を育てた義父が亡くなる、そして、この姉、弟がどういう行動に今後出るか?ということと、もうひとつ俺の中で、最も安い葬儀の仕方とその決算についての仔細だ。弟を尊敬するこころも芽生えたのは、本棚で、棺を作ったことだ。改造だが・・・。恐れ入ったのはその手の器用さ、発想の確かさ、俊敏さ、そして義父がどれほどの本を購入したのか?に及んで・・・本棚で眠ることを選んだ愛・・・。言葉に出さないだけで、父を義父を本当に愛していたのは弟なのではないのか?と。決算はまず死亡診断書に約2万円、レンタカーで六時間約1万円、そして焼却費用6000円。これだけだ。棺に埋める花代などは俺と長女が負担。焼き場控え室でのお菓子代など、他に若干あるが、4万円を切るというのはセカイでも類を見ないだろう。福祉葬の三分の一以下だからだ。