サファイア・マン《面白い男編》〔7〕みんなが入って来易いようにこのキャロルのこころの中身をちょっとだけ展開図として見せましょう。みんなが、見ているのは、サイコロだと思ってね。すると展開図っていうのが分解すると出て来る。こころの中がそれだとすると6面が出て来る。普通凡人なら上か下くらいしか想像できないけどその全面がキャロルには見えている・・・そしてみんなが、正面から見ているある人物の表面のその裏もキャロルには見える。ここがみんなと違う。だから先がある程度予測出来る。サイコロではどうよ?必ず上と下の数字の和が7に設定されてる。それと同じようにキャロルの場合は4だ。もしくはその倍数。これでわかり易くなったろ?それと、他人の言葉にもキャロルには示唆として加わっている場合あるんだ。もちろんみんなにも。気が付かないだけで。これまでの友人の忠告や、上司の言葉。伴侶のつぶやき・・・。例えばの話、例を挙げれば、父がこの間、口走った。いつも違う事柄を口走る父にしては、様相がまず温容で真摯だった。こう言うのだ。あなたの書くものに、就いてくる人達が一日ごとに増えていることは嬉しいことやかね・・・って。最初はまた認知症が言わせているんだなあって、軽く捉えていたんだけど、マテヨ・・・なんで、書いているって誰にも話していないのに、それに一日ごとに・・・っていう言葉。これは神が、父に、言わせているんだなあって。精進していることは、父も知っているから、あなたは脇目もふらずにひたむきに精進しなさいな・・・神からの伝言を厳密にいえば、他者である父からこうして聞くこともあるんだ。言葉って生命の海を、時空を泳いでいるんだね。