ルビー・ウーマン《黎明編》〔50〕ゼロ砲主義だから、点検は必要ないぞ!神はすこぶる俊敏でした。どういうことなのですか?この娘は存在を抹殺されて今日あるわけだ。誰が狙える??そ、そうでした!孫の容子のことですね?ゼロの砲速とは、戦わずに誰よりも速く勝つということ、そういう仔細を教えずともこの娘は、みずから示唆を受けて成長したのだ。す、すると、神が助言をすることなくこの娘が単独でこなした任務も?それはいい質問だ!大佐、あの1944年も末期、二階級特進など、絶対に無理な苦役の時代に少将を射止めただけのことはあるな?いいえいいえ、大佐は下がります。例えば、こちらが示唆を与えずともあの娘はこう言ってきた。新四無主義の二番目、無碍に請けない。この無碍なんかが、アメリカや欧州にはわかり辛いかもしれないし、こういう素晴らしいニッポン語をこともなげに出してくる、それが神のこころを満たしうるのだ・・・。