ルビー・ウーマン《黎明編》〔49〕ぼろ雑巾と聞いて、大佐は幌馬車を連想します。そういえば?シンデレラも灰かぶり姫が当初の題名だった。この娘が持っている、ぼろ雑巾を全部、おぞましい輩たちに、放り投げるのかああ。神は苦笑します。ぼろ雑巾でもご丁寧に輩たちは拾うだろうし、臍が茶沸かすとは実際このことだよ!脇田大佐はやっとこさ、神の導入心理が理解出来たのです。この国の民が、徹底的に孫である容子をシカトしたのにも神の計画がそもそもあったということ・・・。もう、気が付いているんだよ!!と神は機転をきかせます。我々の常識をはるかに超える、語彙と感応の娘、お前の初孫には、事実我々も、たじたじなのだ。しかしながら、神の威光というものがある。その為にも、善は急げ!という言葉が、世界でも類を見ない素晴らしいことわざであることを、彼女みずからが証明するだろう。大佐は幌馬車の中を丁寧に見て点検します。孫の危険は絶対に回避しなければ。何しろ、国のというより、すでに世界の至宝なのですから・・・。