ルビー・ウーマン《黎明編》〔42〕在野の神が慎重になるのもわかります。帝國海軍に於いて、大佐は希少な人物だったのです。これといった戦歴もなく、むしろ、平和時から船乗りの艦長経験者。雪風も自分が乗って戦闘したわけではなく、本当の平和主義者だった可能性もある。中佐であった期間も長い。それがなにを意味しているか?神々の関心を引く結果となって、来たるべき吉日がありました。どんなことがあっても、この娘の身柄を保証するとそう、お前に言えば、きっと、安穏とするから、言うまいと思ったがこの娘、今はタンカーに轢かれても死なない。なぜなのか?神の息が掛かっているからだ。大佐は緊張します。四歳になったときに、この娘の脳裏に声を送れるか?否か?で、判断しようと、神トップは決定された模様だ。四歳で、この娘が殺人者にならなければ、お前の力を評価しよう?でもそれ以外なら、却下だぞ!!と。脇田大佐はすんなりと了解します。四歳までは、付かず、離れずの意味の全容にあたる答えだったからです。