ルビー・ウーマン《黎明編》〔23〕兵学校に入学してからも、もちろん、その前もブレるということが全くない、脇田大佐でした。成績こそ、中の下ですが、その温容な性格はリーダーとして、批点に十分見合うものだった。それでも、ブレが生じたというとき、それは、あの山本元帥の死が、隠されたとき、あの時だったし、それからでしょうか。あの元帥こそが、しばらくなら、暴れて見せましょうと総じた、海軍の将だったからです。暴れる年数というべく、耐久年数まで、力説している・・・。なんということでしょう。あの飛行機がレーダーで偵察されていたとは・・・。秘策は裏目に、結果、ブーゲンビリアは衰運〔水運〕の走りになってしまう。そのブーゲンビリアの花の植木を買ってきて、自宅のガーデン中を彼の花園にするのよ!!と華やいでいた、孫の容子も57歳になっていました。しかしながら、なぜ?なりたい自分を書けと・・・。大佐は深い洞察に挑みます。容子〔キャロ〕からのテレパが大きな材料的ヒントになっていたのです。ふたりがなぜ、お互いを認証できたのか?それは・・・キャロが四歳で、加害者になったあの事件。脇田大佐は神の出題試験に合格しています。示唆を声として伝えるという・・・。階段から、隣の男児を突き落とすときに、手加減するんだ!!との声。この声を伝えることに成功していたのです。