朝の講義の続きにいってま~す!って教授に言って、玄関を出て目の前の平屋へ。六畳一間。板張り。ここが、キャロにとっての空間、画家なら、アトリエっていう処だろう。このカタカナ、気にならない?なんでって作家の巻が欲しくねえ?キャロは今、編み出してる最中なんだ。今まで、ここに不公平があって、損をしてきたんだべ。作家の皆さんはね。書斎?ば~か、なこと言ってるから、先越されちゃうのさ~何個かは候補を選出。後は、カタカナだけに語感の良し悪し。もしや、文武両道路線を?いいねえ。君は、何年生?九州産業大一年、もうすぐ二年の、剣道三段の、松林という者です!ちょい待て!名乗る前になんで、三段って先に言ったんだ?この時の、キャロの目には、閃光がすでに走っていて、松林の答え方いかんでは、自身の人生ゲームのオリンピア項目に剣道を、加えるべしってね~。松林は、流暢な武士語でこう言うんだ。あのフェンシングのように、なりとうございます・・・。あわよくば、オリンピックの種目獲得も!!キャロは白目を剥いて、まくしたてた。言わば、ここは、言葉の地稽古〔じげいこ〕を行う道場だ・・・オリンピックとは、よくぞ言うたものよ~三段と二段の差異は?三段が先鋒、二段が中堅です。お前には竹刀と面タオルをキャロじきじきに、褒美として渡すゆえ、しっかり精進せい。武道の精神には、ちゃんと文がついていることを、よもや、忘れるでないぞ~。でわ、発表しま~す!!ベルツ。画家がアトリエという場合、作家はベルツ♪響きがサ~イコ~犬の名前じゃね~し。